小林弘裕・駐イラン大使が、イラン人宅でのパーティーに出席した際、治安当局に身柄を一時拘束されていたことがわかった。外交官は拘束されない特権があり、在イラン日本大使館はイラン外務省に抗議したが、返答はないという。 同大使館によると、小林大使と夫人は4月28日夜、首都テヘランのイラン人宅で、他国の外交官やイラン人ら数十人と酒食をともにした。宴席中、治安当局の約10人が強制捜査に入り、小林大使ら出席者を約1時間半拘束、尋問した。大使の公用車内も捜索された。 外交官の身分を保障するウィーン条約は、外交官の拘束や公用車を含む所有施設への立ち入りを禁じる。イランも批准し、同大使館は条約違反だとしている。ただ、小林大使はイラン政府が配る外交官用IDカードを持っていなかった。カードがあった他国の外交官は退出できたという。 大使館によると、捜査の目的は… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお
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