3年ごとの参院選の投票率は全国、沖縄県内ともに低い傾向が続く。前回2019年の県内投票率は補欠選を除き初めて5割を切る49%。20代に関しては33%と、3人に1人しか投票していない。「投票に行かない」選択の背景に何があるのか。街で聞いた。(社会部・城間陽介、棚橋咲月、東江郁香) 「前回の知事選で期待した人が当選したけど、現実は変わらない。ましてや沖縄の国会議員が国を変えられるとは思えない」 参院選に行かないという飲食店勤務の40代男性は、前回知事選で当時保育士だった妻の処遇改善や、貧困や格差改善に期待し1票を投じた。だが、4年たって良くなった感覚はない。政治に求めるのは目に見える形で現状を変える政策実現だ。 毎日繰り返されるコロナ報道に嫌気が差し、新聞やテレビを見なくなったことも政治的関心の低下に影響している。日頃接するニュースは忙しい朝に少しだけ見る全国放送くらいで、県内のニュース媒体を