北海道旭川市のクレジットカード会社「エヌシーマック」は13日、顧客の住所、氏名、カード番号、暗証番号などの情報約8万4000人分が流出し、カード会員の生活圏外での高価な買い物など不正利用が疑われる請求が約1000件、計約3000万円分あったと発表した。 同社によると、流出したのは平成23年6~10月ごろのデータ。23年11月に不正が疑われる請求が判明し、25年3月までに全会員のカード番号を変更した。被害額は同社が負担し、会員に具体的な説明はしなかった。穴口昭三社長は本社で記者会見し「経営が厳しく、カードの信用が落ちたら困ると思い、公表を控えていた。反省している」と説明した。 ことし2月23日に警察から情報提供があり再度調べたところ、当時の全ての会員データが流出していた。流出の経緯は不明という。