帰りたい…哀しさのあまり涙を浮かべながら仕事をしていましたら、異動したてのHがやってきました。 「ご飯、食べに行きませんか?」 上司Aの目を盗み、Hとビル内にある蕎麦屋へ。 「なんだか仕事がありすぎてもう何がなんだか分かりません…」 カレー南蛮をすすりながらHは言うのです。気のせいかいつもより顔が青い。 「今ある仕事だけでもいっぱいなのに、更に段ボール二つ分の書類が送られてきて、それも処理しなければなりません。どうすれば定時に仕事が片付きますか?お陰で笑い方も忘れました。」 Hの表情は深刻そのもの。青い顔でうどんを一本すすり、鶏肉を頬張りました。そんでHが辞めたら哀しくて自分も辞めるよーなどと軽口をたたきましたが、気休めにもなりません。どうしたらHを元気づけられるのでしょうね。 とりあえず明日、コアラのマーチでも持ってHを励ましにいきたいなあ、と思った寒の戻りでした。 「あ、晩御飯食べてき