失言が相次いでいた桜田義孝五輪相が10日、辞任に追い込まれた。安倍晋三首相が最重視しているはずの震災からの復興以上に、衆院議員が大事と公言したことで、首相もかばいきれなくなった。「忖度(そんたく)」発言で国土交通副大臣を辞した塚田一郎参院議員に続く失態で、政権にとって大きなダメージとなった。 【写真】辞任に追い込まれた桜田氏、派閥幹部も「もう、もたない」で一致 桜田氏は10日夜にあった高橋比奈子衆院議員の政治資金パーティーで「復興以上に大事なのは、高橋さんでございます」と発言。記者団に発言の真意を問い詰められても「記憶にありません」と繰り返した。発言を聞いた自民党幹部は首相官邸幹部にすぐに電話し、「辞めさせるべきだ」と進言した。 桜田氏は大臣就任以降、問題ある言動を重ね、野党から厳しい追及を受けてきた。 昨秋の臨時国会では、東京五輪・パラリンピックの基本的なコンセプトを知らず、東京五輪・パ