膨大なリファレンスとリンク情報を持つ、とか、言われている『薔薇の名前』の、いくぶんでもおいしいところを読もうと、単純な発想ながら、ハイパーテキスト的な書物にはハイパーテキストだぜとばかり、読書メモのためにwikiスペースを借りてみた。 うーん、これは、本に限らず、有効だ。もっとみんな、ボコボコwikiディレクトリを作っていい。 なぜもっと早く、これをやらなかったのだろう。 ペンを片手に本を読む。読書メモが積み上がっていく。しかし実は、一つ一つのメモは、それほど重要なのではなく、本と私が反応しておきた、火花のようなものなのだ。この小さな、関係のゆるい、一つ一つの気づきを、どうやって言葉にして残せばよいのか。火花どうしを連結し、意味のある思考にするには、直線的なノートをとってはいけない。 ぐだぐだやらずに意味のある文章を積み上げればよい、と、言う人があるかもしれないが、今の自分が生み出した意味