建物の裏口の前で二匹の猫が屯していた。一匹はお座りしながらじっと扉の方を眺めていて、もう一匹は辺りをウロウロしている。二匹は餌をねだっているようだった。でも、猫が見詰めている扉は開くことはないはなかった。 餌の時間が来ているのかどうかは分からない。でも、猫の様子を眺めている限りでは、もう来てしまっているのだろう。そして、餌をくれる人が現れるのを切に願っているように見える。猫は不安そうな視線を閉じられたままの扉に注ぎつつけていた。
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