一九七九年米国スリーマイル島原発で起きた事故は、冷却水がなくなり燃料の半分近くが溶融点を超えたため溶けて崩れ落ち、あわや「原子炉の底を貫通」という大事故でした。玄海原発と同じ型です。 一九八六年のチェルノブイリ原発では原子炉出力の制御に失敗したため核暴走事故を起こし、吹き上げられた放射能は八千キロも離れた日本にもやって来ました。 誰しも事故は起きて欲しくないと思っていますが、安全の余裕を削って事故を招いてから後悔しても遅すぎるのです。 1979年3月28日、米国ペンシルバニア州のスリーマイルアイランド(TMI)原子力発電所2号機で起こった事故は、機器の故障や運転員の誤操作が重なり、原子炉内の冷却水が減少して燃料の大きな損傷に至ったものです。なお、TMI事故では、わずかに放射性物質が環境へ放出されましたが、そのほとんどはキセノン、クリプトンなどの希ガスでした。(プルトニウムは放出されておりま