金正日総書記の死去により、今後の体制に国際的な関心が集まる北朝鮮。そんな突然のトップ交代に揺れる北朝鮮と緊密な関係にある中国でも、今年に胡錦濤体制から習近平体制へ移行する。日本の外交政策上、非常に重要な国である中国や北朝鮮のトップ交代は、国内政治にどのような影響を及ぼすのか。後編では不確実性高まる東アジア情勢を中心に、東京大学法学部政治学研究科の藤原帰一教授に話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集長 原英次郎、林恭子) 北朝鮮情勢の行方 ――北朝鮮・金正日総書記が亡くなった。後継者である三男・金正恩氏が最高指導者に就任することによって、北朝鮮国内、ひいては対中国や韓国、日本との関係に今後、どのような影響を与えると予想されますか。 ふじわら・きいち/東京大学法学部法学政治学研究科教授。1956年生まれ。専門は国際政治、東南アジア政治。東京大学法学部卒業後、同大学院単位取得中退。そ