私は1969年に通商産業省(現在の経済産業省)へ入省し、「現場に近いところで行政を!」をモットーに、ものづくり企業に関わる仕事を続けてきた。大学院で教える立場となった今も、現場にお邪魔し続けている。 これまでに訪ねた企業の数は、26年間で3492社。これからお話しすることは、すべて、その現場で学んだことに基づいている。 今年の夏すぎに日本企業の状況は改善する 今、日本の、特にものづくり中小企業は、睡眠不足で臨んだ「徹夜麻雀の午前1時の状況」だ。 つまり現在、この時期が最悪ということ。眠くて、疲れて、お腹も減っている。ツキがない。とにかくあがれない。昔は一人勝ちしていたから、周りの恨みも買っている。でも、一人勝ちするだけの力があったのだから、もう少しすれば、必ず体調もツキも上向いてくる。 今年の夏過ぎには必ず大きく改善する、もうすぐだ。 経済産業省は今年度、ものづくり中小企業・小規模事業者試