某大学病院で血液内科医師として働く方が、シングルファザーになり、三人の子育てをしながら医師として働く様子を書いた記事が話題になっています。 血液内科医が父子家庭になっちゃいました。 この記事が医療ガバナンス学会のメルマガに掲載された点が大変興味深いです。ガバナンスとは組織を統制するという意味でありますが、その統制には、組織をいかにうまく動かしていくか、という活動も含まれます。 フツーの人がこの記事を読んで注目する点は、「この医師は妻に愛想を尽かされたんだねえ」「やっぱり父子家庭は大変だわ」という「感情的な部分」の様なのですが、実は目を向ける点は、勤務先が医師の家庭の状況を考慮して仕事を采配することが可能であった という点です。 勤務先では、医師の勤務時間を9−5時にし、夜勤や緊急対応を減らし、助手を雇うことで労働量を減らしています。つまり、労働量を減らし、増員することで三人の子育てをしなが