【朝日新聞のがんワクチン記事に抗議が殺到】 10月15日、朝日新聞は一面トップで、東大医科研ががんワクチンの臨床研究で発生した副作用を、他の研究グループに伝えていなかったと報じた。出河雅彦 編集委員と野呂雅之 論説委員の記名記事だ。また、中村祐輔 東大医科研教授の利益相反に言及し、翌日の「東大医科研」という社説で隠蔽体質を批判した。 この記事に対しては、朝日新聞への抗議が殺到した。例えば、18日、東大医科研所長の清木元治氏は、医療ガバナンス学会が発行するメルマガMRICで「朝日新聞『臨床試験中のがん治療ワクチン』記事に見られる事実の歪曲について」をという論文を寄稿した。 また、20日には、41の患者団体が、厚労省記者クラブで会見し、「がん臨床研究の適切な推進に関する声明文」を発表した。今回の報道で多くのがん患者が不安になったことを説明しさらに「誤解を与えるような不適切な報道ではなく、事