夜空に映し出される人工衛星の映像は壮観だが、科学への影響が懸念されている。 スペースXは5月23日、自社のインターネット・コンステレーション(衛星群)である「スターリンク(Starlink)」を構成する、最初の60基の人工衛星を打ち上げた。これらの人工衛星は、地球低軌道(LEO)において、国際的なブロードバンド・インターネット・ネットワークのバックボーンとなる。最終的には、スペースXは1万2000基近くの人工衛星を打ち上げたいと考えている。 人工衛星観測者のマルコ・ランブルックが5月25日に撮影した映像では、60基の人工衛星が「列車」のように連なって夜空を横切る様子が映し出された(ただし、時間が経つに従って離れ離れになっていった)。こうした人工衛星は夜ではなく、夕方と明け方にしか見られないものだが、予想よりもはるかに明るかった。おそらく、人工衛星の巨大な太陽電池が太陽光を反射しているからだ