取材・文=北健一郎、青木ひかる 背番号7が走り出す。 それだけで、何かが起こりそうな期待感がスタジアム中に充満する。 山下諒也。 165cm、54kgの小柄なアタッカーの最大の武器は、誰もが一目でわかる爆発的なスピードだ。 2022シーズンに東京ヴェルディから加入すると、試合の流れを変えるジョーカーとして不可欠な存在となった。 大分トリニータとのアウェイ戦では、スパイクが脱げた状態でシュートを打つ“靴下ゴール”で大きな話題を呼んだ。 J1昇格の立役者の1人となったのは間違いない。だが、山下は今の立ち位置に満足しているわけではない。 「もっと試合に出たい」 「もっと結果を残したい」 「もっとチームを勝たせたい」 フットボーラーとしての飽くなき欲望が、この男を突き動かす。 世界のスーパースターとの出会い 1997年10月19日。 静岡県磐田市で山下は生まれた。 父と母はともにバレーボールの国体
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