キング・オブ・ポップ、故マイケル・ジャクソンはダンスの名手でした。 機械仕掛けのようなんだけど違うのがムーンウォークなら、機械仕掛けのようで実際に機械仕掛けだったのが『Smooth Criminal』の前傾ダンス。あの重力に逆らう45度傾斜の秘密は、靴にあります。 上の図は、マイケルたちがその仕組みを考案し、1992年に出願した特許5255452号にあるものです。 普通は体の重心を支え切れなくなると、バランスを崩して大股で前につんのめってしまいますよね。そこでマイケルは自分が望む45度の傾きを確保するため、特殊な靴 ―俗に言う「反重力ブーツ」― を取り巻きのダンサーたちと一緒に履き、ステージのフロアにも細工を施したのです。 以下動画の7分17秒のシーンがそれですけど...どうなってるか分かります? この動きになるとフロアからペグ(杭)のようなものが突き出て、靴の踵にある三角の凹みを支えてる