先週発表されたAVCHDフォーマットは、センセーショナルな受け止められ方をしたようだ。筆者もつい先日、コンシューマーのビデオカメラ事情と技術予測を行なったばかりであるが、この件に関しては全く知らなかった。 以前のコラムではH.264採用のビデオカメラの出現までは予測していたが、DVDメディアを使ってHD映像を記録するというのは、戦略的にタブーであろうと考えていた。その理由の一つは、そもそもDVD Videoフォーマット、あるいはDVD VRフォーマット内でハイビジョン解像度の映像を記録するのは、規格外だからである。 一部ソニーのVAIOでは、HDVで記録した映像をデータとしてDVDメディアに記録する「HDディスク」という独自規格のものを作成することはできた。だが当然通常のDVDプレーヤーなどでかかるわけもなく、再生はPCでしかできない。 もう一つの理由は、安価なDVDメディアでHD記録がで
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