下降線の一途をたどる新聞購読量、ネットワークテレビなどが伝える報道番組視聴率の低下など、米報道機関が抱える難題は多い。そんな中、米調査会社ピュー・リサーチ・センターが毎年発表する「State of News Media(報道機関の動向)2014年版」は、「インターネット上の様々なニュースサイトが新たな活性剤的役割を果たし始めている」と指摘している。特に若者層の間で、ネット上でみつけたニュースビデオ・クリップをソーシャルメディアを使って友人などに転送する傾向が格段に増えており、同層のニュース離れが頭痛の種となっていた米報道界にとって勇気づけられる結果となった。ピューのジャーナリズム・リサーチ担当部長エイミー・ミッチェル氏は、「デジタル報道に対する知識欲が旺盛になっている傾向があり、ニュースが到達する人口が拡大する可能性がある」と分析する。 ニュース・ビデオ・クリップについては、米成人の三分の