23日、日経平均株価が1100円以上下落し、13年ぶりの急落となった東京株式市場。株価は乱高下し、日経平均株価の値動きの幅が連日1000円を超える荒い展開となり、取り引きの量を示す出来高も過去最高を更新しました。 この背景には何があるのか、株式市場を取材している経済部の小田島拓也記者が解説します。 株価急落の“予兆” 13年ぶりの株価急落となった23日。その前の2日間。東京市場では“ある異変”が起こっていました。大きな取り引き材料がなかったにも関わらず、出来高が2日続けて60億株を超え、過去2番目の大商いとなったのです。 21日に最も出来高が多かった銘柄は三菱自動車の10億株。1日の出来高の実に6分の1を1社が占めました。 ある市場関係者は「1銘柄の出来高として過去に見たことがない規模で、実体からかけ離れて投機マネーが飛び交う『カジノマーケット』になりつつある」と警鐘を鳴らしていたので