(フィナンシャル・タイムズ 2012年5月21日初出 翻訳gooニュース) テヘラン=ナジュメ・ボゾルグメール、東京=ベン・マクラナハン イラン政府の銀行口座を、アメリカの地方裁判所が凍結した。それから1カ月たった今、日本の輸入業者はイランから輸入した30億ドル近い石油の代金をどう払ったものか、方法を探っている。 支払い方法を解決できなければ、イランからの石油調達が難しくなるだけでない(日本は石油の6.2%をイランに依存している)。このままいくと、疲弊するイラン経済はさらに圧迫され、イラン政府が抱える40億ドル近い対日債務の支払いも危うくなる。 ニューヨーク州地裁は5月初め、イラン政府・中央銀行が三菱東京UFJ銀行に保有する資産の凍結を指示した。これは、1983年にレバノンで米海兵隊が爆弾攻撃されて以来ずっと続いている訴訟の一環の措置だ。 三菱東京UFJ銀行は三菱UFJフィナンシャル・グル