去る5月3日、動物園と水族館の新施設に関する記事が相次いで新聞に載った。 東京都日野市にある多摩動物公園では、新施設「アジアの沼地」が完成、一般公開された。 また、福井県坂井市三国町にある越前松島水族館では、フンボルトペンギンの24羽の展示用に、本来の生息環境に似せた展示施設を新設した。 多摩動物公園の「アジアの沼地」ゾーンは、実際の生活環境に近い状態に作り上げた広さ2ヘクタールの空間に、アジアの水辺に生息する動物たちを住まわせているもので、インドサイ、水牛といった大型動物や、コウノトリなど水辺の鳥を見ることができる。 越前松島水族館では、それまでのコンクリート製のプールを廃し、下に土を敷き、ウレタン製のサボテンを植えて、南国ムードあふれる施設「ペンギンランド」を作り上げた。ペンギンというと氷の上に住んでいるようなイメージが一般的だが、フンボルトペンギンは実際にはチリやペルーといった南米の