オーストラリアにおける「不都合な真実」の悲惨な結末 – 矢澤豊 – アゴラ この記事の「エコ」の話はよくわからなかったのだけれど、 読んで思い出したことが、ふたつ。 ● ひとつめ。 オーストラリアの北東、キュランダの近くの森の話。 もともとオーストラリアは自然発火による山火事が多い場所なので、植物も山火事に適応して進化している。燃えにくい堅い皮で覆われた木々。ユーカリのタネは山火事でいい感じにこんがり焼けると殻が割れて芽を出す。バンクシアの実なんて堅すぎて、火であぶられないと中のタネが出てこない。山火事は森の生活の一部だ。 油をたっぷり含んだユーカリの落ち葉が積もって、何かの拍子に燃え上がる。山火事のあとの大雨で、植物が一斉に芽吹き、灰を栄養にぐんぐん伸びる。その仕組みを知っているアボリジニ達は、定期的に火をつけてちょうどいい規模の山火事を起こし、森を育ててきたという。この働きを「ファイア