かつて田沢湖に生息し絶滅したとされていたクニマスが山梨県の西湖で生息が確認されたことを受け、秋田県の佐竹知事は17日の県議会予算特別委員会で、仙北市と共同で「クニマス里帰りプロジェクト」を発足させることを表明した。 知事は「すぐ山梨とコンタクトを取って、秋田に種を分けてもらうことを含めて、秋田にとっても良いニュースにしたい」と述べ、クニマスの「里帰り」を通じた地域活性化に意欲を示した。仙北市のバックアップは惜しまないとした。 ただ、田沢湖の水質は、クニマスを死滅させる原因となった高い酸性度を保ったままという。知事は「必ずしも田沢湖でなくても、秋田で生息できないか、県水産振興センターに勉強するよう即座に指示した」と述べ、生態系について研究を進める考えも示した。 クニマスは江戸時代、藩主に献上されていたという。佐竹北家の当主である知事は「(田沢湖は)私の祖先が治めていた土地で、祖先はクニマスを