“The world is your oyster”(世界はあなたの思いのまま)――。英国の劇作家であるウィリアム・シェイクスピアの戯曲にこのような表現がある。これはあくまで比喩として使われているわけだが、そうでなくても牡蠣(カキ)は魅惑的な食材として、古くから多くの人々を魅了してきた。特に海外では生ガキを食べる文化が根付いており、オイスターバーなどのカキ専門店は多い。 【グラフ:ヒューマンウェブの業績推移】 日本では今までこうした業態は少なかったものの、近年は都市部を中心にオイスターバーが増えてきた。実際にオイスターバーの市場規模も急拡大している。リサーチ会社の富士経済の調査によると、2010年に64億円規模だったのが、2015年には111億円になると予測されている。過去5年間の平均成長率は11.6%と高水準だ。 その市場成長をけん引するのが、「ガンボ&オイスターバー」などの店舗ブラ