それは、強くてもろくて美しい、戦う宝石たちの物語。 昨年アニメ化された大ヒット漫画『宝石の国』。 古代と言われるほど昔に人類が滅んだ世界に生きる、人間とよく似た姿をした宝石たちのアクション・バトル・ファンタジーです。 高校時代仏教系の学校に在籍していた市川春子先生による本作は、キャラクターデザインなどに仏教色が見られ、作品の世界観をさらに深いものにしています。 砕けても破片をつなぎ合わせれば元に戻る、不死身の体を持つ宝石たちが『宝石の国』の主役。 月からやってくる狩人「月人」が宝石たちを装飾品にしようと襲ってくるため、互いの得意とする能力を補い合いながら対抗し、寄り添い合って長い時を過ごしていました。 主人公・フォスフォフィライトはそんな宝石たちの中で最年少。 戦闘力の指標となる硬度が「三半」、その上生まれついての不器用で他の仲間のように仕事を担えず、周囲からトラブルメーカー扱いされていま