公共交通機関にエレベーターやスロープが設置されたり、ショッピングセンターにバリアフリートイレが用意されたり、年齢や障害の有無に関係なく「誰もが住みやすい」社会の整備が進められています。その背景のひとつに「障害の社会モデル」という考え方があります。障害者支援の形に変化をもたらし、バリアフリー化を加速させたというこの考え方はどのようなものなのでしょうか。ご自身も障害者であり、「当事者研究(※)」で知られる熊谷晋一郎さんに詳しくうかがいました。 ※障害や病気などの困難を抱えた人々が、自分自身の経験を対象に、そのメカニズムや対処法について、類似した困難をもつ仲間とともに研究する取り組み。 「障害の社会モデル」とは、障害は個人の問題でなく、受け入れる社会の側に問題があって起きているとする考え方で、現在の障害を捉えるときの基盤となっています。2006年に国連で採択された「障害者権利条約(※1)」も「障
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