タグ

2024年4月6日のブックマーク (3件)

  • 福祉やアートである前に。田中みゆき評「空気の人/分光する庭 鈴木康広」展

    福祉やアートである前に。田中みゆき評「空気の人/分光する庭 鈴木康広」展神奈川県・座間市の座間市役所で開催された「空気の人/分光する庭 鈴木康広」は、市役所の企画で開催され、当初の想定を大きく上回る来場者が集まった。相談支援の現場で働くひとりの職員の思いから始まった展覧会の背景や福祉とアート、社会と個の関係性について、作家と企画者へのインタビューをもとにひも解く。 文=田中みゆき 市役所のロビーの空中に大きく横たわる《空気の人(6メートル)》。下では市民が休憩したり、展示を見たりしている。奥に市役所の高齢者福祉の窓口が見える 撮影=Timothée Lambrecq 「空気の人|分光する庭 鈴木康広」は、アーティストの鈴木康広と、座間市福祉部地域福祉課の職員である武藤清哉、ふたりのあいだでつくり上げられた展覧会だ。その背後には、内閣官房による「地方版孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム

    福祉やアートである前に。田中みゆき評「空気の人/分光する庭 鈴木康広」展
    tetzl
    tetzl 2024/04/06
    美術手帖の紹介記事を見て実際に見に行った(トークショーも)。とても良かった。「まばたき証明写真」大事にしたい。
  • いつもどっか行きたい あるいは老いについて - 傘をひらいて、空を

    疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。それ以来ずっとがまんしていたことがある。海外旅行である。 このたびそれを解禁した。三日ばかり台北で遊んできただけなのだが、それでもなにかこう、生き返るような心地である。 海外旅行好きには二種類あるように思われる。たとえばリゾート島で心ゆくまで休むとか、場のテーマパークを堪能するとか、日には巡回しない美術や建築物や自然を鑑賞するとか、そういうのを求める人々である。目的がある旅行、とでもいいましょうか。私も目的を定めて旅行することはある。 でも私にとってそういうのはおまけだ。時代を象徴する名画より、完璧なリゾートより、ただ「いつもとちがうところ」であることが重要なのである。その「ちがう度」が高いというだけで海外が大好きなのだ。ふだんはつましい生活をし、一週間の休みがあればどこかの大陸に行く。「くさくさするなあ」と思ったら

    いつもどっか行きたい あるいは老いについて - 傘をひらいて、空を
    tetzl
    tetzl 2024/04/06
    (私にとってたくさん本を読んだ作家は空想上の友人なのである)
  • 十人いれば楽しい - 傘をひらいて、空を

    職場のアルバイトの学生が就職活動をするというので、休み時間に、どういう業界を受けるの、と訊いてみた。彼は責任感が強くてきちんと仕事をこなす有能なアルバイトだ。他人の状況をこまやかに理解してサポートしてくれる。 彼の見た目はなんというかたいへんにカジュアルであり、パンツは思いきり腰ばきで、つねに(下着のほうの)パンツが見えている。どうやらそれもふくめてコーディネートしているらしく、シャツやスニーカと同系色だったりする。極度に背で、上目づかいだと三白眼になる目できろりと人を見る。 彼はいつもそうであるように、ものすごくだるそうな口調で、しかし内容は生真面目に、志望の職種とその理由、狙っている会社と勝算について話した。私はうんうん、とうなずきながら聞いた。よく考えているなあ、と感心した。私の学生時代は極端な就職難で、私はそれを言い訳にして投げやりになっていたので、真面目な若者と対面すると少し恥

    十人いれば楽しい - 傘をひらいて、空を