数カ月前、「“生徒の主体性を育てる授業”をするにはどうしたら良いと思いますか?」という質問を受けてから、ずっと考えていた。 「そもそも主体性とは?」という話をしていると本題に入れなくなってしまうので、とりあえず国語辞典を借りて「主体性」を「自分の意志・判断で行動しようとする態度」のこととして話を進めていく。(主体性(しゅたいせい)の意味や使い方 Weblio辞書) いちばん大事なのは、「授業(業を授ける)」という行為と「主体性(自分の意志・判断で行動しようとする態度)を育てる」行為はほとんど相反しているという前提だ。 「授業」が「業を授ける」場である限り、生徒は「授けられる」客体であって主体ではない。その中で“主体性を育てる”とはどういうことなのか。〈矛盾〉と言うと大袈裟だけれど、“生徒の主体性を育てる授業”の実現にはそれくらいの高い壁がある。 もちろん僕もまだ探究中なのだけど、“生徒の主