いつまで経っても決定的な方法が見つからないのが、英語の上達法とダイエット法。だから、次々に“画期的”な商品(方法)が開発され、盛んに宣伝されているのだろう。更年期障害も同様だというのが、大阪樟蔭女子大学学芸学部の石蔵文信教授だ。更年期で悩む女性の大半は、夫に原因があるという「夫源病」は、中高年女性の多くに共感を呼んだ。さらに、うつ病の治療にも同様のことがいえそうだ。精神科の専門医にはない発想で、うつ病患者と接し、大半の人を職場復帰させている。その考え方と治療法などを聞いた。 石蔵文信(いしくら・ふみのぶ) 1955年生まれ。三重大学医学部卒業。国立循環器病研究センター、大阪警察病院、米国メイヨークリニック(留学)、大阪大学大学院医学系研究科准教授を経て、本年4月から現職。大阪市内の診療所で男性更年期外来も担当する。主な著書に『夫源病』(大阪大学出版会)、『パンツの中の健康』(双葉社)、
病気で家族を亡くした人の8割以上が、死別を経験する過程で睡眠の不調を経験しているとの調査結果を、公益財団法人「日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団」(大阪市)の調査チームがまとめた。看病を巡るストレスや死別後の喪失感から、患者の家族は「第二の患者」ともいわれる。チームは「うつ病などへの進展を防ぐ上で、睡眠に着目することは有効」と指摘する。 がんなどの終末期医療に取り組むホスピスや病院142施設の協力で、987遺族に「眠り」について尋ねた。有効回答は561で、死別からの期間は「1年〜1年半」が約9割を占めた。 「寝付きが悪い」「深く眠れない」「早く目が覚める」といった不調を感じた人は、▽死別直前(数週間前〜死別)に87%▽死別から半年以内に85%▽死別から半年以降に73%。また、全体の59%が、不調が死別経験によるものと答えた。 回答時点でも、こうした不調を約6割が感じており、その57%
刺激的な暮らしとは無縁だけど、家族の穏やかな時間が流れている。仕事もなくて家に引きこもりがちのニート男性は、競争社会には適応できなくても、家庭人としては理想的。というわけで、今、稼ぎがなくても、生活力がある夫を選ぶ女性が急増しているという。 ニート支援のNPO・ニュースタート事務局で働く北澤久実さん(41)はこう言う。 「夫は元ニートだけど、自分のことより家族を優先してくれます。だから頼みごともしやすいし、仕事のストレスもなくて、家の中は常に穏やか。夫婦ゲンカにもならないくらい」 ニート婚の特徴は、夫が競争嫌いで、家の中での主導権を握らないことだ。だから2人で共同生活をするには、ストレスのない平穏な関係が築けるという。現在、不況や就職難で、19〜39歳のニートは70万人といわれる。マイナスイメージのあるニートだが、ニート婚は女性にとってどんなメリットがあるのか、あらためてニート婚夫婦
本紙でもボールをカットしてみた。12年(左)と13年の統一球、中心のコルクの硬さが違うように感じられた 日本野球機構(NPB)は11日、今季から公式戦で使用している統一球の仕様を変更していたことを明らかにした。昨年、ボールの反発係数が基準値を下回るケースがあったため、修正を製造元のミズノ社に依頼していたもので、労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)と仙台市内で事務折衝を行った後、下田邦夫事務局長が公表した。下田事務局長は、ミズノ社にボールの改良を認めないよう、指示していたことも認めた。 やはりボールは変わっていた。現場を、ファンをだましていた。NPBはこれまで統一球の仕様は変更していないとしていたが、下田事務局長は選手会との事務折衝の後、「今年のボールについては、ミズノに微調整をお願いしたという説明をした」と、初めて改良を公表。さらに、ミズノ社に対して、統一球に関する問い合わせには
政府が14日に閣議決定する「規制改革実施計画」の原案が明らかになった。治療行為の一部に例外的に保険外診療を認める「保険外併用療養費制度」を拡大するよう厚生労働省に要求。新技術が同制度の対象になる「先進医療」かどうかの審査を迅速化するため、外部機関などによる専門評価体制の創設も打ち出した。現行制度の対象拡大で保険診療と保険外診療を組み合わせた「混合診療」の将来的な全面解禁につなげる狙いがある。 計画は「本年秋をめどにまず抗がん剤から開始する」と実施時期も明記した。 日本では公的保険外の自由診療と保険診療の併用(混合診療)を禁じており、併用を認めるのは例外という位置付けだ。認定の際は、技術の有効性や安全性の証明を医療機関が担い、年間の審査件数は約40件。期間も1件に6〜7カ月かかり、これまでに認められたのは約100技術にとどまっている。 これに対し、外部の評価機関を活用すれば審査の迅速化
【吉村良二】プロ野球で使われている統一球が、今季からやや飛びやすくなるように仕様が調整されていたことが11日、分かった。日本野球機構(NPB)が、仙台市で開かれた労組日本プロ野球選手会との討議で明らかにした。 昨年は1試合あたりのチームごとの平均本塁打数が0・51本だったのが、今季は11日現在で0・75本と増えたため、選手の間では「飛びやすいボールになったのでは」と噂(うわさ)されていた。NPBは一貫して「仕様は変わっていない」としていたが、この日、選手会からの質問に答える形で調整していたことを認めた。 プロ野球では2011年シーズンから、使用球をミズノ社製に統一。反発係数を基準の下限値近くに下げたため、11年から本塁打数が激減した。NPBによると、昨季中に数回行うボール検査で、反発係数の平均が基準の下限値を下回るケースが出たという。このため、昨夏ごろにミズノ社に「13年の統一球では反
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