現在、60万人以上いると推計されるニートや引きこもりなど、社会との接点を持たない若者たちの生態は大きな社会問題となっている。近年は“中高年ニート”なる存在までクローズアップされるほど、労働力の減退は深刻さを増すばかり。 さらに、今年8月には『孤立無業(SNEP)』(日本経済新聞出版社)という本で、新しいタイプの無業者が急増していることが初めて報告された。著者はニート研究の第一人者として知られる東京大学社会科学研究所教授の玄田有史氏。一体、SNEPとはどんな人たちなのか。玄田氏に解説してもらった。 * * * ――孤立無業と聞いても新しい概念とは思えませんが。 玄田:孤立無業は、英語でいうSolitary Non―Employed Personsの頭文字を取ってSNEP。Solitaryには「ひとりぼっちの」「他人とつきあいのない」「孤独な」「寂しい」といった意味があるように、無業者
ニートとも引きこもりとも違う、新しいタイプの孤立無業者、通称「SNEP」が日本に162万人もいるという驚くべき報告が出た。名付け親はニート研究の第一人者でもある東京大学社会科学研究所教授の玄田有史氏だ。 「孤立無業者がこのまま増え続ければ、日本の社会的なコスト増大は計り知れない」と警告する玄田氏に、SNEPになりやすい人の特徴や、孤立無業から抜け出す手段を聞いた。 * * * ――SNEPとは20歳以上59歳以下の未婚無業者で、家族以外は社会との接点を持たない人々と定義しています。その他、どんな特徴が挙げられるのでしょうか。 玄田:まず男性に多い点です。日本では勉強ができて、いい会社に入らなければ将来はないといったプレッシャーが女性よりも男性のほうが受けやすい。それが重荷になって、一度躓くと「もうダメだ」と考えて、社会参加を困難にさせているケースが多いのです。 居住地域や世帯の裕
安倍首相が推し進める“成長戦略”に従い、さまざまな法案が整備されている。4月1日に改正された「労働契約法」も、そのひとつだ。しかし、この改正は近い将来、失業者を大量発生させる危険をはらんでいる。 非正規労働者をターゲットにした改正のポイントは、「契約社員、派遣、パートなど有期労働契約で働く人が同じ職場で5年を超えて働き続けた場合、無期労働契約に転換しなさい」と使用者側に義務づける“5年ルール”であり、「有期契約労働者と無期契約労働者の不合理な労働条件差別の禁止」も盛り込まれた。 そう聞くと、弱者を救済する内容のようにも思えるが、そこには落とし穴が潜んでいるという。労働問題に詳しいジャーナリストの金子雅臣氏がこう話す。 「5年を超えて契約更新したら無期契約に転換せよと法律がいうなら、経営者は『5年を超えての契約』は絶対にしません。その直前に契約を打ち切ります。この改正法は今年4月1日以
名前を検索すると予測交換には「西野亮廣 嫌い」の文字――過激な発言でブログやツイッターはたびたび炎上。レギュラー番組『はねるのトびら』が昨年終了してからはテレビで見かけなくなったような……。十数年前テレビに登場し始めたとき、ダウンタウン、ナインティナインに続く、お笑いスター誕生の空気さえあったのに。そんな西野亮廣(33)の本音を直撃した。 「好き嫌いをハッキリ言うようになって、誤解されることも多々ありますね。でも、思ったことは全部言っていこうと思って」(西野・以下同) 「ひな壇には座らない」などの発言やネット炎上など、西野の過激な言動。聞いてみると、本人なりのポリシーがあるようで。 「ツイッターなどのSNSでつっかかられたとき、タレントさんは普通、上手に返すじゃないですか。でも、僕はそれが逆に大人げないなと思ってしまう。だって完全に後攻めだし、言い負かすコメントを選んでるし、コメント
「いつ出すか?」 「今でしょ!」 なんてテレビ局が盛り上がっているのは、予備校の東進ハイスクール現代文講師・林修先生(47)のこと。 彼の〈いつやるか? 今でしょ!〉の決め台詞は09年から東進CMで流れていたが、4年も経った今年1月にトヨタのCMで大ブレイク。ロッテ、旅行のH.I.S.に仲人協会のCMにも出て、今年だけでテレビ番組は50本以上、うち3本にレギュラー出演中。著書2冊は累計50万部を突破し、年収は数千万円と囁かれている。 「フジの日曜21時バラエティ『テレビシャカイ実験あすなろラボ』は視聴率が4%前後と酷かったのに、6月の林先生が出演した回で、約12%に跳ね上がった。たった1人でここまで数字を上げるとは、と業界騒然でした」(テレビ局関係者) 味をしめたフジはその翌週に林先生の回の未公開集を放送、さらに7月14日にも先生を出演させた。 「先生には各局からオファーが殺到
エイベックス・グループ・ホールディングス。音楽分野でトップを走るエンターテインメント企業が、新入社員の採用方針を大胆に転換した。来年(2014年)春入社予定の新入社員の選考について、卒業予定の学生のみを対象とする「新卒一括採用」をやめる。20代の若い世代に限るものの、学歴、就労経験、過去の不合格実績などを問わない人材を対象とした新たな選考試験を実施する。明治期に生まれ、いわゆる大企業の大量採用モデルとして確立した日本独自の雇用慣行から脱却して、これまでにない人材の獲得を目指す狙いだ。 【詳細画像または表】 エイベックスは、今年度の採用において、「“志”一括採用」と呼ぶ新たな採用方針を打ち出した。29歳未満の人材を対象に、新卒・既卒のみならず学歴や国籍、就労経験などに関係なく、選考試験の応募を受け付ける。 応募に当たっては、選考の過程で複数回実施するグループワークや現場体験などのビジネス
うちの子は働く意思があるから「ひきこもり」とは違う──そう考える親は多いだろう。 しかし、働こうとする子供を手助けしたばかりに、より子供が親への依存を強めてしまうケースがある。 Aさん(72)の息子(45)はいわゆる起業家ではあるが、成功したためしが一度もない。深い知識があるわけでもないのに、パンケーキが持て囃されていればケーキ屋を、輸入雑貨の店が流行るとそれを真似た店を出したいと、Aさんの貯金を頼ってくる。 事業を始めるのには最低でも100万円は必要。Aさんはこれまで800万円近く工面してきたという。 「一発当てるなんて考えずに就職して結婚して普通の暮らしをしてほしい」というAさんの嘆きを息子は右から左へ聞き流している。 岡山県に住むBさん(70)の息子(42)は、東京で大手企業に勤めていたが、今から4年前に病気を患い退職、実家に戻ってきた。 Bさんと共に農作業をしてリフレッ
連日続く猛暑により、エアコンの使用時間も増えてしまいがちだが、気になるのは電気代だ。節約できる使い方はあるのだろうか?家事アドバイザーの矢野きくのさんはこう解説する。 「エアコンは、家庭での消費電力量の4分の1を占めるだけに、まず対策を取りたいところ。でも、節電のためにエアコンをこまめに消すかたがいますが、あれは大間違い。スイッチを入れてから15分間が最も消費電力が大きく、その後は45分ぐらいまで消費電力は下がり続け、安定します。だから、ちょっと近所まで出かける程度ならば、つけっぱなしのほうが節約になるのです」 消費生活アドバイザーの丸山晴美さんは、「冷房と除湿の使い分けが重要」と言う。 「冷房をつけっぱなしにするよりも、ある程度涼しくなった後は、除湿運転にしたほうが電気は使いません。湿度が下がれば暑苦しさも感じませんし、これだけで1時間当たり7円の節約になりますよ」(丸山さん)
朝夕の電車のなかは、スマホ、スマホ、スマホ、ときどきタブレット。チラリと見える画面には、LINEかパズドラ(パズル&ドラゴン)ばかり。スマホさえあれば、最新の情報、音楽、ゲームなど何にでも容易にアクセスできるため、最近、通勤時間が楽しくなった、あるいは充実したという人も少なくないだろう。 総務省の調査(平成24年通信利用動向調査)によると、スマートフォンの2012年末の世帯普及率が49.5%と、29.3%だった前年末から大幅に伸び、もはや「スマホが当然になった」といってもいい。そんな今、従来型携帯電話を使う、いわゆる“ガラケーユーザー”は何をして楽しんでいるのだろうか? ● 「ガラケーで事足りますから」は 単なる強がりではなかった! 「電車でパカっと携帯を開くだけで、周りの人に見られてる気がするんですよね」 こう語るのは、未だガラケーの使い手であるAさん(31歳)。ただ、一車両
日本IBMから発売されているLotus 1-2-3(ロータス1-2-3)が、2013年6月11日で営業活動を終了。1年3カ月後の2014年9月30日にサポートを終了することが明らかにされた。 日本IBMから発売されている「Lotus 1-2-3(ロータス1-2-3)」が、2013年6月11日で営業活動を終了。1年3カ月後の2014年9月30日にサポートを終了することが明らかにされた。 【詳細画像または表】 対象となるのは、「IBM Lotus 1-2-3 Millennium Edition」「IBM Lotus SmartSuite」「Organizer」の3製品。年間継続サポート用のパーツに関しては、2013年9月11日まで販売するという。 販売自体は既にストップ…サポート期間はどうなる? ロータス1-2-3は、1983年の発売以来、ちょうど30年目の節目にその使命を終えることに
今年で歌手デビュー40周年を迎えた高橋真梨子(64才)は、その40年間のうち35年連続で全国ツアーを行ってきた。しかし、その裏側にはあまり語ることのなかった苦悩の日々があった。 1972年に音楽バンド「ペドロ&カプリシャス」の2代目ボーカルにスカウトされ、1973年にデビュー。その後、『for you…』『桃色吐息』『はがゆい唇』『ごめんね…』など数々のヒット曲を世に送り出し、“バラードの女王”と呼ばれてきた。その高橋が体に不調を感じ始めたのは1996年ごろのこと。 「最初に何か変だなと思ったのは47、48才のころです。やる気がなくなったというか、今まで一生懸命やっていた掃除とか些細なことが手につかなくなったんです。何か変だなという感覚はあちこち出てきて、どこも悪くないのに頻尿だったり、お腹が痛くなったり、ホットフラッシュが出たり。そんなときに親知らずを抜いたり、歯の治療をしたことで体
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