2011年12月20日のブックマーク (1件)

  • 朝日新聞デジタル:〈私のグッとムービー〉荒木飛呂彦さん

    ■「96時間」 映画は好きで、ジャンルにこだわらずに週2ほど見ています。作品単体で楽しむというより、監督や俳優などの作家性を歴史的にたどって見るのが好きですね。 この作品はリュック・ベッソン製作、リーアム・ニーソン主演というところにひかれて映画館で見ました。「シンプル」「力強い」「泣ける」という、僕の中での映画の定義にピタリと当てはまりましたね。ひとことで言えば、「男泣き」の映画。 かつて米中央情報局(CIA)で働いていた主人公が、誘拐された娘を取り戻そうとパリの街で暴走するんですけど、その暴走っぷりが容赦ない。社会的・道徳的には反するんだけど、娘を助けるためだったら何でも許されるという論理が一貫してあるんです。 主人公が暴れれば暴れるほど、娘への愛情が伝わってきて泣けますね。暴れているのに涙無くしては見られない不思議な味わい。娘が誘拐されているのに、犯人に命乞いじゃなく宣戦布告してしま