■5日から全人代(全国人民代表大会=国会みたいなもの)がはじまる。今回の全人代は、いまいち盛り上がらないのだが、ひとつだけ、気になる議題がある。それが「物権法(私有財産保護法)」。え~、中国って物権法ってなかったのか、これ民法の要だろ?と驚く方もいっらしゃるでしょう。そう、中国は民法が完成していないのだ。で、今回の全人代で、ようやくその物権法が票決される。票決されるということは、採択されるということだ(全人代の票決で否決があったことはない)。中国に、やっと物権法登場。だか、これは、中国の命運を左右する法律になるやもしれず、反対の声もすごく強いのだ。ということで、全人代前に、中国の物権法とそれをめぐる論争、そして今後の中国の体制変化について、考えてみよう。 ■サル(フクシマ)でもわかる物権法 コネと権力でせしめた私有財産の保護は憲法違反だ!という主張 (別にフクシマが物権法に反対という