中国では、インターネットユーザーの多くが家庭ではなくネットカフェからアクセスする。そんな、日本以上に「生活に密接した場所」であるが(もっとも、日本でも“生活そのものの場所”とする人たちが増えてきている)、その実態に関する情報は意外とない。そこで筆者は、ごく普通の庶民が利用する、中国地方都市のネットカフェに“滞在”して、その実態を店とユーザーの両者に文字通り「肉薄」してきた。 中国に存在するネットカフェは星の数ほどあり、統計によれば、ネットカフェの利用者も数千万人という単位であるため、筆者が利用したネットカフェの内容や接したユーザーの姿が、中国のネットカフェ事情をすべてであるとは言い切れない。学術的に意味のある調査、もしくは中国社会の深層にメスを入れる社会派リポートではなく、あくまで、筆者が取材した地域におけるある1日の体験談である。 ワレ、市街地中心部のネットカフェに白昼潜入セリ 高層オフ