スポーツメーカー大手のアディダスジャパン(東京都新宿区)が、美容効果を売りにするリーボックブランドの人気シューズの販売を巡り卸業者や小売店に指定した価格で販売するよう働きかけた疑いが強まったとして、公正取引委員会は12日、独占禁止法違反(再販売価格の拘束)の疑いで本社などを立ち入り検査した。 関係者によると、ア社は特殊な靴底により、日常生活の中で履くだけで足などのシェイプアップ効果が期待できるという「イージートーン」を販売する際、卸業者に対し小売店が同社の決めた価格で販売するよう働きかけ、安売りする店には商品を卸さないよう指示した疑い。小売店に直接指定した価格で販売するよう求めたケースもあるという。 ア社は独アディダスの日本法人。独ア社は06年にリーボック社を傘下に収め、その後ブランドとして展開。09年から、柔らかく膨らんだ靴底で不安定な状態を作り出し、足などの筋肉の運動量を増やすというイ