7月中旬ごろから青森県の広域にわたり、変態しないまま死んでいるオタマジャクシが相次いで見つかっている。当初は農薬汚染によるものだと考えられていたが、死骸から化学物質が検出されなかったため、「どうしてカエルにならないまま死んでいるのか」と地元の人たちも首をかしげている。 一般的にオタマジャクシの変態は5月上旬~6月下旬とされている。だが7月中旬ごろから「カエルにならないオタマジャクシが多く死んでいる。農薬などが漏れているのではないか」との住民からの問い合わせが県に相次いだため、実態調査に乗り出すことになった。 県から要請を受けた県立三富士大学農学部は県内の河川や貯水池に生息するオタマジャクシを捕獲調査に着手。解剖した結果、オタマジャクシから有毒性の化学物質は検出されなかった。調査に当たった農学部の江口尋教授も「どうしてカエルに変態しないのか、まだよく分からない」と首をかしげる。同大では県に「