いつもは何かdisるネタがないか探してばかりいるぼくだけど、ぼくは森山直太朗の「さくら」という曲が本当に好きなんだ。この曲を聞くと魂が震える。泣けてくる。美しいと思う。それにドラマがある。胸を締めつけられるようなドラマが。曲も良いが詞が良い。シンプルにして深い。創造力が飛翔する奥行きと広がりがある。またどんな人の心をも捉えては離さない、力強さがある。 YouTubeにこんな動画がある。タイトルは「宮城県第三女子高等学校(さくら合唱)」。 これはたぶん、NHKの「SONGS」という番組に森山直太朗が出た時の映像だ。ぼくはこの番組を見ていない。この動画は9分8秒あるのだけれど、「SONGS」からの抜粋だ。全部は映っていない。でも、ここには美しいものの全てが収められている。「さくら」という曲の持つ美しさが、奇跡のように凝縮されている。至福の、そして至高の9分8秒だ。 ぼくはこの動画を礼賛したい。