茨城県東海村にある素粒子実験施設から放射性物質が外部に漏れた事故で、新たに1人が被ばくしていたことが分かり、この事故で被ばくした人は34人になりました。 一方、施設側が放射性物質の外部への影響を評価した結果、敷地境界での被ばく線量は十分低いとして、環境への影響はなかったとしています。 この事故で、実験施設を共同で管理する日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が29日夜に記者会見し、調査状況の途中経過を報告しました。 この中で、事故のあと施設に入っていた男性1人が、調査の結果、放射性物質を体内に取り込んで0.1ミリシーベルトの被ばくをしていたことが新たに分かったとして、この事故で被ばくした人は34人になりました。 一方、施設の外に漏れた放射性物質については、施設内で採取した空気中の放射性物質の量や当時の気象条件などからシミュレーションすると、西側の狭い範囲にとどまり、施設境界での