前代未聞の首相動静「変更」の背景 岸田文雄政権の「蛇行運転」が止まらない。政権発足後2ヵ月が経過したが、その核であるはずの首相の決断が空回りし、官僚たちを右往左往させているためだ。 先走る言動から軌道修正を余儀なくされるケースも頻出し、自民党内には「一体、誰がハンドリングしているのか」と先行きを危ぶむ声が漏れはじめた。 12月8日、日本有数の頭脳が揃う霞が関の官僚たちを動揺させる衝撃的な「日程変更」が伝わった。与野党問わず政治家の言動に翻弄されること自体は、官僚にとっては慣れたものだが、あろうことか分刻みで事前に組み立てられる「首相の日程」が、事前調整のものとは異なっていたのだ。 北朝鮮による核実験や弾道ミサイル発射、自然災害の発生時など緊急性のあるケースを除けば「前代未聞」ともいわれる出来事だった。 匿名を条件にある政府関係者が語る。 「実は、12月9日に新型コロナウイルス感染症対策本部