1964年(昭和39年)5月1日は、プログラミング 言語のひとつであるBASICが世界で初めて命 令の実行に成功した日であり、BASICは誕生 から50年という記念すべき日を迎えました。 「INPUT」や「PRINT」など、自然な言葉に 近い平易な表現を用いることでコンピュー タープログラミングのハードルをぐっと低く することに成功し、一世を風靡することと なったBASICですが、その起源はある大学の コンピューター教育で使うために開発された 言語でした。そんなBASICはどのようにして 生みだされ、どのような経緯をたどってきた のでしょうか。 BASICの概念を作り上げた生みの親は、 ニューハンプシャー州ダートマス大学の数学 者ジョン・ケメニー教授とトーマス・カー ツ教授の2名で、当初は同大学に導入されて いたゼネラル・エレクトリック製のコン ピューターのために開発されたプログラムで し