①「海の慣習と伝説」杉浦昭典著 舵社発行(1983年) p.160に見送りのテープについての記述があり。要約すると以下の通り。 創始者はサンフランシスコで近江屋商店というデパートを経営した日本人移民、森野庄吉。 1915年、サンフランシスコで開催された万国博覧会に、東京日本橋の笠居株式会社が商品を縛るための紙テープを出品したが、売れなかった。そこで、森野がこの紙テープを安く買い取り、「送る人と、送られる人の、最後まで別れを惜しむ握手」の代わりにと宣伝して売り出したところ、大いに当たったという。 ちなみに、その前後を読むと、これが世界的に広まったのは、もともと船のマストや帆桁にペナントやリボンを飾る習慣があったためだろう、とのこと。 ② 「クルーズ一問一答」池田良穂[ほか]著 海事プレス社発行(2004年) のp.176「Q86 銅鑼と無数のテープは、日本だけの出航シーンですか?」の項にも、