インドのギル森林国立公園で2頭の子どもと一緒にくつろぐインドライオンの母親。(PHOTOGRAPH BY URI GOLMAN, NATURE PICTURE LIBRARY) ライオンのオスは、自分が乗っ取った群れに子どもがいた場合、その子を殺すことがある。しかし、インドに暮らすライオンの母たちには「子殺し」を防ぐ奇策があるらしいことが、研究で判明した。 FLG10と名付けられたメスのライオンは、インドのグジャラート州にあるギル国立公園で子どもたちを育てている。ここは絶滅の危機に瀕しているインドライオンの最後の砦とも言える場所だ。(参考記事:「動物大図鑑 インドライオン」) 性的に成熟すると、FLG10は自分の縄張りに最もよくやってくるグループのオスと交尾した。これはほかの若いメスたちと同じだ。ところがその後の2015年ごろ、FLG10はこれまでライオンで観察されることのなかった行動を取
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