JR旅客6社は15日、全国の観光地に設定されたゾーン内を自由に乗り降りできる割引券「周遊きっぷ」の販売を3月31日で終了し、全廃すると発表した。 国鉄時代から販売されていた「周遊券」の仕組みが複雑だったことなどから、周遊きっぷは平成10年に67ゾーンの設定で販売が始まり、14年度には約13万枚を発行。しかし売り上げの落ち込みとともに周遊ゾーンも次々廃止され、23年度の売り上げは約4万8千枚だった。 周遊きっぷは現在、北海道や四国、九州など13の周遊ゾーンを設定して販売されており、出発地から片道201キロ以上離れたゾーン内の目的地までの往復運賃が2割引き(学生3割引き)となるほか、ゾーン内では新幹線をのぞいた特急や普通の自由席が5日間乗り放題となる。 出発地と乗り放題の区間が定められている「フリーきっぷ」、普通に乗り放題の「青春18きっぷ」、グリーン車が乗り放題となる中高年向けの「フルムーン