9回目の「抜き打ち検閲」12月16日、ロシア国防省参謀本部のカルタポフ作戦総局長は、12月5日から同10日にかけて、カリーニングラードで抜き打ち検閲が実施されていたことを明らかにした。 抜き打ち検閲(ヴニェザープナヤ・プロヴェールカ)というのは2013年からロシア軍で実施されている抜き打ち演習のことだ。 ある部隊(軍管区や艦隊など、比較的大きな単位ごと対象になる)に対して突然戦闘準備を整えるよう命令がくだり、そのまま指定されたシナリオに従って演習を実施することを求められる。もちろん、ただの演習ではなく「検閲」であるから、作戦準備状態や作戦行動の成績が悪ければ指揮官の考課に響く。 このような抜き打ち検閲は、2014年12月初頭までに実に8回も実施された。ウクライナ付近での軍事的圧力とするため、「検閲」の名目で軍事的示威行動を行ったことや、緊張の高まりに合わせて軍の訓練を強化したことなどがその