自動車、医療、環境技術──。次世代の日本経済を牽引すると期待されている分野で、次々に産業の構造転換が起きようとしている。そこでは大企業ばかりだったプレーヤーの顔ぶれは変わり、ベンチャー企業が存在感を放つ。 過去にも産業構造の転換期には必ずベンチャー企業が登場し、時流に乗って巨大企業に成長した。トヨタ自動車もソニーも町工場から始まり、米アップルもガレージから立ち上がったのだ。日経ビジネス10月4日号の特集「モノ作りベンチャー復権」では、今まさに勃興する次世代産業で静かに始まった“産業革命”の動きをリポートした。日経ビジネスオンラインでは、より具体的な現場の動きを連載する。 第1回は、1990年代のインターネット黎明期を牽引した経営者の1人、インターネット総合研究所の藤原洋所長のインタビューをお送りする。藤原所長は、電気自動車(EV)や太陽電池の生産・販売などを手がけるナノオプトニクス・エナジ