「畏怖困惑し、圧力を感じた」。名古屋市の嘱託職員不正採用問題で、市が委嘱した弁護士チームの中間報告は渡辺義郎自民党市議(75)の「口利き」を問題視する内容となった。 渡辺市議から要請を受けた職員らのやり取りも再現し、不正に至る経緯を検証。調査した弁護士は「規律や気持ちが緩んでいる土壌があったのでは」と批判した。 「でたらめのことを言ったってあかん」「許さぬ」。報告書によると、当時の生活福祉部長(56)は問題となった採用試験実施前の2009年9~10月、資料説明や委員会審議の際、渡辺市議から執拗(しつよう)に追及され、釈明に追われたとした。 特定男性の採用を依頼された生活福祉部長は、渡辺市議の要請に応じなければ再び追及されると「困惑畏怖」し、「採用しなければならない」という圧力を感じたとしている。 部長から保険年金課長(59)、保険料係長(52)へ指示が下りる過程では、「何とかしてくれ」「断