うなぎや恵方巻き、ブドウにリンゴ――。大阪府羽曳野市で、市長や幹部ら数十人が、農地法違反事件の被告から贈答品を受け取っていたことが関係者への取材で発覚した。額は事件を捜査していた府警が確認しただけでも、過去2年間で計400万円相当にのぼる。誤解を招きかねない「授受」が、なぜ公然と続いてきたのか――。 「みんながもらっているのに、もらわないと逆に失礼だと思った」。ある市幹部はこう打ち明けた。送り主は農地を不正に転用したとして逮捕、起訴された男性不動産会社長(77)。地元市議は、「地域の区長も務める『地元の有名人』」と評する。 市によると、社長から連絡を…