東京電力は28日、福島第1原発の吉田昌郎(まさお)所長(56)が、24日から病気療養のため入院していることを明らかにした。病名は非公開。東電は吉田氏を所長から外して本店の原子力・立地本部付とし、後任所長に同本部原子力運営管理部の高橋毅部長(54)をあてる人事を決めた。発令は12月1日付。 吉田氏は平成22年6月から第1原発の所長を務め、事故当初からこれまで、現地で事故収束に向けた陣頭指揮をとってきた。 東電によると、吉田氏は健康診断を受け今月中旬に病気が発覚。24日から入院しているという。同原発には14日まで勤務していた。 東電は「医師の診断で被曝(ひばく)との因果関係の指摘はない。詳しい病名や被曝線量は個人情報のため言えない」と説明している。 吉田氏は28日、所員らに向け、「震災以来、仕事をしてきた皆さんと別れることは断腸の思い。ご迷惑を心よりおわびします」とのメッセージを寄せた。 「豪