家庭の経済のほぼ全てを妻に掌握されているので、自由に買い物が出来ない。特に趣味や娯楽への出費は厳しく制限されている。たとえば僕はテレビゲームが好きで任天堂とセガのゲーム機はほとんど持っているのだけど、5年前、結婚してからは、「プレステ4欲しいなぁ」「生活が苦しいからダメです」「えええー!」、「Wii U欲しいなぁ」「いらないよね」「…」、「XboxOne欲しいかも」「ホントにそれ欲しいの?」「ゴメン、そう言われたら欲しくないかも」という建設的な対話を経て泣く泣く諦めてきた。時折疑問に思うのはドール、フィギュア、ぬいぐるみ、城郭模型等々、妻の趣味に関するものが僕の預かり知らないところで増殖し続け生活エリアを圧迫していることだが、それを詮索するほど僕は野暮な男ではない。結婚とは定年までの諦念なのだ。さて、私事で申し訳ないが僕は今、妻と別居中である。つまり僕の経済は自由。妻は近日中に戻ってくると