「大きいことはいいことだ」 これは、広告業界ではよく知られた名コピー。1960年代後半に森永製菓「エールチョコレート」のTVCMで放映され、流行語になりました。いざなぎ景気の中で、高度成長を続けている日本経済は、ついにGNPが世界第2位に。大量消費ブームはなかなか衰えず、人々は、まだまだ高度成長への期待を夢見ていた、そんな時代です。 そして、2012年。およそ半世紀経とうとしている今、僕は「小さいことはいいことだ」と思うようになってきました。いやむしろ、"小さいこと"は、僕らが幸せに働き、生きていくために大切な考え方かもしれません。 "規模"は大きいほうがいいなんて誰が言ったのか 37シグナルズという会社があります。米国のソフトウェア会社で、彼らはなんと十数人のメンバーだけで数百万人のクライアントを抱え、あの有名なRuby言語のフレームワーク「Ruby on Rails」なども開発していま