「この顔、結構気に入ってるんですよ。見慣れると可愛いんです。50年間も同じような顔を見てきたんですが、この何週間かは別の顔を見ているわけで・・・・・・。『お、ちょっと愛嬌があっていいじゃねぇか』って。皆さんも毎日、鏡で顔を眺めてください。必ず(体調の)変化に気づくはずです。健康であってください」 約90分にわたった講演会。前中日ドラゴンズ監督の落合博満氏(58)が選んだシメの話題は、講演テーマ「常勝チームの作り方」からは大きく外れた「健康」だった。約500人の聴衆は、その話術に笑いながらも、心配そうな表情を見せた。なぜならこの日、落合氏の顔面左半分が曲がったままだったからだ---。 9月2日、群馬・伊勢崎市文化会館で開かれた落合氏の講演会は、衝撃的な幕開けとなった。落合氏を巡っては、8月末発売の『週刊ポスト』(9月7日号)が、休養先の和歌山で脳梗塞を起こし、顔面まひで救急車で搬送されたと報