新宿にて。初日。すばらしい!! とてつもない作品でした。「観客の期待値を超えることが前提」というピクサー作品にあって、決して失敗の許されない『トイ・ストーリー』シリーズという看板作品の続編をリリースし、それがもはやこれ以上のエンターテインメントは考えられないほどに最高のクオリティであるという事実にふるえました。シナリオ、題材、映像、ストーリーテリング、テンポ、キャラクターなどすべてに隙がなく、笑わせ、驚かせ、感動させるといった要素があくまでエンターテインメントの枠組のなかで完成され、4歳の子どもにも理解できる平易さで描かれている。すごい! できるだけ内容に触れないようにインプレッションを記したいとおもいます。 『トイ・ストーリー』シリーズ3作が一貫して描いてきたテーマはふたつある。今作がすばらしいのは、このふたつのテーマにしっかりと決着をつけ、作品において回答を提示している点だ。『3』に続
新宿にて。北野武新作。初日。とてもよかったです! 北野にとってのホームグラウンドである暴力映画というフィールドにふたたび戻ってくることで、彼がやくざ映画のフォーマットを通して表現したいことはなにか、バイオレンス描写をどのようにとらえているかがより明確になったようにおもいました。監督みずからおこなう編集のセンスとビジュアルのキレはすばらしいのひとこと。北野は以前に「人の撮った映画を編集する仕事もしてみたい」と話しており、北野のエディットがいかにすぐれているかを再確認できた一本でもあった。 かつて北野は『レザボア・ドッグス』の有名なワンシーン(以下画像)を評して、「まるで歌舞伎の型ように完成されたかたちがある」といった。この視点にはおもわず膝を打ったことをよく覚えている。たしかにこのビジュアルには、一瞬のなかに永遠を封じこめたような完成されたうつくしさがある。このかたちを歌舞伎のようだと感じる
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く